制作のテーマは“Life line”です。 私の作品は 常にどれだけ「小さな声」を拾うことができるか、その声をイメージの断片によってすくいあげよう とする試みです。 その 「小さな声」とは、自身を含めた ひとりひとりの日常の中で抑圧された心です。 直接イメージを彫り込んだ生命行為の痕跡が、鑑賞者の心と共鳴し、自他の想像力を触発することができたら、 そして作品を通して 心のケアができたらと願っています。


この度、初めて鈴木隆史さんの個展を開催します。 少しぎこちなく見える彫刻刀による即興的な線は、画面から余分なものを削ぎ落とし、コアとなる線と色だけを 残し、作者の独自の世界観を作り出しています。「描く」のではなく、あえて「刻む」ことによって、一見優しく 素朴に見える画面からは、意志の表明や、自らの祈りを込めているように感じられます。かけがえのない日々の 営みと 少し痛みを伴った感情、そのあわいの世界をご覧いただけたら幸いです。

「猫になりたい」鈴木隆史
2023年 ４／８ [土] −２３ [日]
12:00−18:00／日曜 12:00−17:00／火・水曜 休み
作家在廊 4/8,14,23

◎一部の作品は《4/15-30》オンラインショップでもご紹介いたします。
https://watermarkart.base.shop

cv
1980　栃木県生まれ
2013　東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 洋画コース卒業
2015　同大学院 芸術工学研究科修士課程 芸術文化専攻 芸術総合領域専攻
<個展>
2012　「こてんがはじめて」山形まなび館(山形)
2013　「6がつは、ジューン」アートルームenoma(宮城)
2019　「NATURAL BORN HUMAN」ゆう画廊(東京)
2022　「平野生まれ」ヒジノワ café & space(栃木)
<グループ展>
2015　中之条ビエンナーレ2015　“マレビト”(群馬)
2019　「TOHOKU CALLING」佐藤美術館(東京)
2021　「今　炎をあげる」GALLERY NIW(東京) 他
<受賞歴>
2014　第1回CAF賞 入選　タブロイドギャラリー(東京)
2018　第13回大黒屋現代アート公募展 入選　板室温泉大黒(栃木)
2018　シェル美術賞2018　大坂秩加審査員賞 受賞　他