Watermark arts & crafts Watermark arts & crafts

exhibitions

冬の図書館

bibliotheca hiberna

企画: 柄澤齊

企画協力: 岩切裕子・WATERMARK

2018年1/13(土)~27(土)木休み

会場:FUURO(目白)終了しました

冬の図書館 bibliotheca hiberna


2018年 1月13日(土)-27日(土)12:00-19:00 (27日 17:00まで)18日(木)・25日(木)休み 
会場 / Fuuro〒171-0031 東京都豊島区 3丁目13−5 イトーピア目白カレン1F 03-3950-0775
企画立案 / 柄澤齊 

 

本(テキスト、および形態)と、版画家による個性的でオリジナルな造形(版画、絵画、立体、工芸的アプローチなど)との親和性をかたちで示し、目で見るさまざまな「ことば」の集合としての図書館を構成します。

参加作家
岩切裕子 柄澤齊 木下恵介 木村繁之 田中彰 永井桃子 中村桂子 長島充 
林孝彦 藤井敬子 筆塚稔尚 古谷博子 安井寿磨子 横山智子

本は、解体していくとどこまでが本で、合成していくとどこから本になるのだろうか。
たとえば一冊の本からカバーを脱がせ、表紙を取り去り、背を外し、一葉だけのページを残し、一行を切りはなす。それは本だろうか。
そんなふうに考えたりはふつうしないだろうけれど、解体を、あるいは合成を手でたどりながら、どこから本になるかを知ろうとする美術家はいる。
とりわけ版画家はその資質として本を考える。あるいは本を夢見る。
版のためにはたらく版画家の手は自らの時間が綴じ込まれた本を企てる。
なぜならその手は版に触れ、紙に触れながら、総体としての本に至るように訓練されているからだ。
世界は解体され、合成される本であり、版画家は世界の一行を彫り、ページを刷り、束ね、人生をかけて一冊の本を、記憶という名の本を仕立てる。
あるとき版画家は記憶という名の本からとあるページを外し、仲間と記念するための一冊の分身を仕立てるだろう。
涙した本、鼓舞してくれた本。傷んだ本、触れがたい本、奉げられる本・・・・・・。
分身たちはあらたな衣装をまとい、まなざしを待ちながら約束の書架に集う。
その書架の名を《冬の図書館》。
柄澤齊

● ギャラリートーク / 柄澤齋 岩切裕子 藤井敬子
1月21日(日) 13:00-15:00
参加費¥2,000 (お飲物 お土産付き・ 定員20名)
製本の初歩的なデモンストレーションも行います。
参加希望の方はメールにてご予約ください。(info@watermark-arts.com)
お申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。ご了承くださいませ。
Past Exhibitions